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岡川 誠吾; 永井 斉*; 阿部 仁*; 田代 信介
JAERI-Tech 2003-068, 17 Pages, 2003/08
再処理施設における臨界事故時に、核燃料溶解液から放出されるヨウ素の放出機構を解明するには、さまざまな溶液条件でのヨウ素の酸化還元特性を調べることが必要である。本研究では硝酸濃度,1M, 3M溶液中で同特性に対する線照射の影響を調べるとともに、有機ヨウ素種の生成に関係する有機種と線照射効果について簡単な検討を行った。線を照射しない場合、硝酸濃度1M溶液では大部分のヨウ素がIで存在したのに対して、硝酸濃度が3M以上ではIまで酸化された。照射線量4C/kg以上の線照射をすると硝酸濃度に関係なく、Iは存在しなかった。照射線量120C/kgの線照射では硝酸濃度に関係なく、ヨウ素はIOまで酸化された。照射線量4800C/kgの線照射を行うと、硝酸濃度1M溶液では、大部分がIOであったのに対して、硝酸濃度3M溶液では大部分がIとなり還元が進んだ。この溶液中には、硝酸が線照射によって一部分解したと考えられる亜硝酸イオンの生成を確認した。使用した有機種と線照射の結果、有機ヨウ素種の生成は確認できなかった。
木下 正弘; 奥野 健二
JAERI-M 85-157, 19 Pages, 1985/10
D-DT-T系の相対揮発度は1に近い(D-DT,DT-Tのそれは1.1から1.3の範囲にある)ため、相対揮発度の小さな誤差も、深冷蒸留塔で規定された出力条件を満たすのに必要な段数の計算値の大きな誤差に結びつく。このように、非理想性(あるいは、ラウールの法則からのずれの大小)は、塔の解析研究にきわめて重要である。SherwoodとSouersは、水素同位体溶液のラウールの法則からのずれの推定法を提出しているが、トリチウムを含む溶液に対しては、推定値は実測値よりもかなり小さい。彼らは、トリチウムのX線によって温度センサーが影響を受け、その理由のみから、ずれが実際よりも過大に観測されてしまうのだと結論している。著者らは、この結論に疑問を投げかけ、トリチウムの放射化学的効果によっても、ずれがより大きくなるのではないかという新しい考え方を提示すると共に、若干の考察を行った。
前田 充; 鏡 八留雄; 宮島 和俊; 八木 英二
日本原子力学会誌, 21(4), p.344 - 350, 1979/00
被引用回数:2フッ化物揮発法再処理の研究開発の一環として、低温における酸化ウランのフッ素化に関し、3インチ径流動層を用い回分・半連続操作によるフッ素化特性を明らかにした。工学フッ素化速度データ、kg量フッ素、UF取扱い上の技術経験などについて報告した。
前田 充; 八木 英二
Inorg.Nucl.Chem.Lett., 14(10), p.341 - 345, 1978/10
被引用回数:3低温(~350C)における酸化ウランのフッ素化に関し、使用済燃料中模擬FPおよびその簡略化組成混合物(Pd,Pt,Ag,Sbなど)の触媒作用について報告した。酸化ウラン(UO)中、1~12wt%の模擬FPの存在により、活性化エネルギーなど動力学的特性は単体酸化ウランと大差ないが、前指数部が10~10大きくなる。作用元素、作用機構は明らかに出来なかったが、フッ化物揮発法再処理におけるウランのフッ素化データ評価および元固系反応における固体触媒(Topochemical catalysts)の例として重要と思われる。
八木 英二; 前田 充; 鏡 八留雄; 宮島 和俊
JAERI-M 7064, 115 Pages, 1977/05
フッ化物揮発法開発研究の一環として、そのプロセスの連続化を図りPuFの放射線分解を防止する観点から流動層型凝縮器および揮発器から成る連続コールドトラップ装置を開発した。PuFと類似の物性を有するUFを用いた実験により99%以上の捕集率、数分ないし15分程度の固相滞留時間、安定操作限界(UF/ALO)比0.07以下であることを確認して、この連続コールドトラップ法の技術的可能性を実証した。またこのコールドトラップ法における凝縮モデルを作成し、ミスト生成率などモデルから推定される凝縮特性が実験結果と良く一致することを確認してこのモデルの有効性を明らかにした。モデルによるパラメータ解析の結果、入口ガス温度および濃度、流動層内軸方向温度分布がミスト生成率に最も大きな影響を及ぼし、生成率が最小となる最適な温度分布の存在することを示した。
再処理研究室
JAERI-M 6664, 63 Pages, 1976/08
フッ化物揮発法再処理研究の一環として、Kg規模のFおよびUF取扱技術の入手及び流動層によるウランのフッ素化特性の把握を目的に最大5Kg/バッチのウランを扱う実験装置を製作し、フッ素化実験を進めて来た。このレポートは、これらを通じ得られた種々の成果をまとめたもので、実験装置の概要とその使用経験、流動化予備実験、回分および半連続操作におけるウランのフッ素化特性ならびにこれら実験を進めるために試作・開発したF-UF分析用インラインガスクロマトグラフ、差動型熱伝導分析計などの内容を含む。
桜井 勉
JAERI 1243, 24 Pages, 1976/03
核燃料再処理に関連してフッ素化学研究室で進めてきた、三フッ化臭素ガスによるウラン化合物フッ素化およびその関連研究をまとめた。三フッ化臭素ガスによりウラン化合物100C~200Cで六フッ化ウランにフッ素化することが出来る。このフッ素化温度は、単体フッ素、五フッ化臭素、一フッ化塩素および四フッ化イオウによる場合より低く、三フッ化塩素のそれに近い。熱力学的にはフッ素より安定な三フッ化臭素が、比較的低温領域で、それより高い反応性を示す。三フッ化臭素を使用すると、腐食性、毒性の強い液体の加熱および副生成物臭素の処理という操作が加わる。これら欠点を補う方法として、臭素ーフッ素混合ガスによるフッ素化方法を開発した。フッ素気流中に少量の臭素を添加することにより、大きなフッ素化速度を得ることができる。
Meier, R.; 北垣 徹; 大貫 敏彦*
no journal, ,
シビアアクシデントでは、アクチノイドの一部は揮発し、炉内構造物と反応する可能性があるため、揮発したアクチノイドの炉内での挙動や環境中への放出の可能性を調査する必要がある。このため本研究では、アクチノイドと鉄系材料の高温反応を評価するため、集光加熱装置を用いてアクチノイドや構造材等を融点以上まで加熱し、揮発したアクチノイドによる生成相や鉄系材料表面への吸着挙動をSEM-EDS、XRDを用いて評価する。本成果は福島第一原子力発電所の廃止措置に必要な、炉内のアクチノイド化合物の分布状況や化学的特性、アクチノイドを含む蒸気やエアロゾルの挙動に関する情報を提供する。